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2011年03月18日

家を持つという事

wagaya.jpg家をもつことというのはおそらく、ものすごく人間にとって根源的なコトだと思う。住む場所をつくって身を守り、自分が快適にすごしやすくするということはきっとDNAに刷り込まれた、人間を人間足らしめている行為に違いない。

 人間の住まいに関する根源的遡求は過去においても行われてきた。ウィトルウィウスしかり、ソローしかり。しかし、今日の世界は大きく変わった。身をまもる相手はなにも自然現象だけではない。建築は、物理的な地平に建つのみならず、さまざまな形而上の現象の上に建つ。

 ヘンリー・デビット・ソローの森は社会から隔絶した森だった。森からはなれた人類は、文明はをつくり、森を克服したように見えた。そしてソローは単身森に入り、人間の根源的なものを探しに出た。

 僕の場合、そんな大胆な事はできないから、都市に住む。都市のなかでも縮小する運命の日本で。

 家は買う事ができる。消費の対象でもある。多くのひとがひとにつくってもらった家に住む。マンション、建て売り住宅の広告は積み上げると年間富士山の高さになると石山修武氏の授業で聞いた事がある。できあがった家に住むのが日本の都市の住まいの極意なのだろうか。

 都市にすむにあたって、多くの人が家をもつためにとる手法は、ショールームに行く→取得するである。果たしてそれが自分にとって最適解なのだろうか?

 僕だって、「住めば都」ということばがある通り、どこでだって住めるに違いない。しかし、暮らすということは、住むことよりも言葉が広範囲で、単に寝泊まりするための家が欲しい訳ではない。住宅が職業と切り離されて考えれられている事自体、ほぼフリーランスで仕事している自分にとってはおかしな話だ。

 東北関東大地震で津波が起きたが、漁村の人がなぜリスクのあるリアス式海岸の海沿いに住むかというと、生業にとって便利だからだ。漁場が近く、大型の船が泊めやすい。泊めた船から荷下ろしが楽で、その後の作業もスムーズになる。休んでまた漁場に出て、稼いでくる。そういう生業を支える家だったのだ。

 都市にはさまざまなポテンシャルが隠れていて、それをひとつひとつ紡いで行くことによって自分がすむシェルターを探し求め、都市に暮らすための最適解をみつけることができるのではないか。ただ単にベッドの街ではないところに家がほしい。文化があって交流があって。

 まるで水場に近い穴やくぼみをさがすように、都市の中からそんなわがままな要求を満たす場所を探し出す事はできるのだろうか?
posted by モッツ at 13:04| Comment(4) | TrackBack(0) | Raas Design | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月08日

Raas Design

Raas.gif


ラースデザイン建築設計事務所を開設いたしました。

昨年12月をもちまして長年つとめておりました有限会社アトテーブルを退社し、

今年あらたな気持ちで新事務所を開設するに至りました。

Raas とは

R=リノベーションやリバイタリゼーションなど

A=アーキテクチャー

A=and そして

S=社会(society)に携わり、よりよいものを提案するという思い

を組み合わせた造語です。新事務所においては建築設計事務所としてデザインを通して

さまざまな提案やイノベーションをご提供できるよう、精進する所存です。

今後ともなにとぞ変らぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2011年
岩本唯史
posted by モッツ at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | Raas Design | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月08日

スピンアウト

2002年から参加してきたat-tableという会社を退社いたしました。


at-tableはぼくと同級生の仲間たちで立ち上げ、


20代の後半から30代の前半に心血をそそいできましたが、


30代後半を迎えるにあたり、厳しさを増す社会・経済状況のなか、


私自身が甘えから脱却し、


これからの社会により貢献できるよう、


もっと邁進しなければならないことを痛感するに至りました。


今後は、いままでつちかったさまざまな経験を活かしつつ


あたらしい取り組みに責任を持って果敢にチャレンジして行きたいと思います。



at-tableで私が担当いたしました物件はそのまま新会社へアフターサービスなども



引き継いで行きます。


こんなこともあって、ブログをいったん休止していましたが、あらたな取り組みが


ご紹介できるよう、今後とも精進して参りますので、よろしくお願いいたします。


2010年12月

岩本唯史

さよならat-table!
posted by モッツ at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | at-tableの活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

築地外国人観光客規制問題は、21世紀の黒船問題か

築地外国人規制問題に日本の問題の根底が見える

外国人観光客は、「ツキジ、オモシロいからカイホウしてください。」といい、東京都は、「外国人観光客は迷惑だ」という態度を示したのが今回の問題。まるで、「ニホンとトリヒキしたーい。」といったかどうかはわからないが、ペリーが浦賀にやってきたときと状況は似ている。もっとも、ペリーのつぎにやってきたハリスはとんでもない食わせモノだったが。

2010年4月8日から築地市場のマグロの競り場への観光客の入場規制が再び始まった。いまからさかのぼること12年前、大学の卒業設計の調査のときに初めてマグロの競りを見た。初めて見た時のあの感動はいまでも忘れられない。
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そのころにはすでに外国人観光客から注目されていた。ぼくがドイツ留学から帰った2001年頃から多くの外国人の友人を東京に案内して来たが、必ず築地はコースに入っていた。

それから10年以上の月日が流れ、東京都は入場規制線を地面に書くことしかしてこなかった。たしかに10年前、私は自由に競り場に入ることが出来、その気になればマグロを触ることも出来た。(もちろんしなかったが)衛生上問題があることは誰の目にもあきらかだったので、規制線が出来て私はむしろ喜んだものだ。東京都にもルールをつくる意志があるのだと。しかし、今日の入場規制を見るにつけ、誰の為のルールなのか、と疑いの目を向けざるを得ない。

築地の競りの魅力はその場にいかなければわからない。テレビや新聞のメディアは、その魅力を知らないままにこの問題を語っている。おそらく、東京都の記者クラブメディアがつくりあげたニュースなのだろうが、ここには、あえて観光立国の政策をかかげる部門の声は伏せられている。また、テレビコメンテーターが見に行ったことがないことに残念な思いがする。

東京都中央卸売市場は、築地をはじめ11の市場を管理している機構である。中央卸売市場会計という特別会計をとっている。その目的は明白で、安定的に食料をマーケットに供給すること。http://www.shijou.metro.tokyo.jp/about/01/index.html
そこには観光行政や文化行政のにおいはしない。独自採算部門である市場は文化行政をおこなう理由はひとつもないのである。

築地市場については、われわれがあのような姿の市場を見られる状況にあることは奇跡と言っていい。築地市場は大正時代に整備された市場で、その姿がいまなお見られることは、豊洲への移転計画が遅々としてすすまないことに起因している。失われた日本の原風景をあの市場に感じることが出来るのは、あれを残そうとする意志ではなく、移転が計画されている以上、あれ以上改修できないという後ろ向きな意志である。本来的には、食品を安全で安定的に供給するための綺麗でピカピカな市場が交通に便利な郊外にできていてもおかしくない。(大田市場

観光視点
東京都産業労働局傘下に観光部ができてから数年が経ち、外国への積極的なプロモーションが行われている。もちろん築地のマグロの競りも観光の文脈で紹介されている。このように、観光資源の重要さがわかっている部門も東京都の中にはあるが、都としての意志は不在で、先に決められた移転計画が粛々と進められている。一度きまった諫早干拓がとめられなかったことや、ダム工事と同じで、新しい価値がうまれてきているにもかかわらず、行政は機能しない。あるいは、意思決定機関としての政治も不在である。

「東京の硬直化した行政機能」を自ら発信してしまったことをまず東京都庁は恥じるべきだ。そして、われわれが世界の中で、どのように見られているかを真摯に受け止め、子孫にどのような東京を残していくか、真剣に議論をしなければ、東京は衰退する。
posted by モッツ at 08:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月30日

LOBの悲しき航海

LOBは3月29日に解体処分されました。

twitterをまとめました。

posted by モッツ at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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